不法侵入されやすい空き家とは？トラブルの例と対策を解説

空き家が適切に管理されないまま、放置されるケースが増えています。
長いあいだ人の出入りがない空き家は、不法侵入や犯罪のリスクが高まるため注意が必要です。
今回は不法侵入されやすいケースやトラブルの例、対策について解説します。
川越市、鶴ヶ島市、坂戸市で空き家を所有している方は、ぜひ参考になさってください。

不法侵入されやすい空き家の特徴とは？

まずは、不法侵入されやすい空き家の特徴とはどのようなものなのでしょうか？

雑草や庭木が伸び放題になっている

不法侵入されやすいケースとしてまず挙げられるのが、雑草や庭木が伸び放題になっている場合です。
庭の手入れがおこなわれず、雑草などがお生い茂った空き家はターゲットにされてしまいます。
伸びた草木が外からの目隠しになることも、不法侵入されやすい理由といえるでしょう。

人が出入りした気配がない

人が出入りした気配がない空き家も、不法侵入されやすいといえます。
郵便ポストにチラシなどが溜まっていたり、常にシャッターを閉じている場合は注意が必要です。
外から見て、放置されている空き家だとすぐに分かる場合、不法侵入以外の犯罪の温床にもなりかねません。
このような空き家は、しっかり施錠されていても、不法侵入されやすいです。

必要な修繕がおこなわれていない

家の主要部分の修繕がおこなわれていない空き家も、不法侵入されやすい状態です。
外壁のタイルが割れているのに直していなかったり、雨戸が外れていたりすると、空き家だと判断されてしまいます。
生活するうえで必要なものが壊れているにも関わらず、修繕していない場合は注意が必要です。

敷地内にごみが放置されている

敷地内にごみが放置されている場合も、不法侵入されやすくなります。
人が住んでいる場合、その都度ごみ出しするのが一般的です。
ごみが溜まっている状態は、長期間人の出入りがないと判断されてしまうでしょう。
さらに、紙くずなどの燃えやすいものがある場合、不法侵入とともに放火のリスクも生じます。

不法侵入は「住居侵入罪」という犯罪に当たる

不法侵入は、住居侵入罪という犯罪です。
たとえ空き家であっても許されることではありません。
しかし、長期間人の出入りがない空き家は、不法侵入されやすいのが現状です。
所有者が来る心配がなければ、侵入者にとって絶好のチャンスとなってしまいます。

空き家の不法侵入で起こりうるトラブルの例

続いて、空き家の不法侵入で起こりうるトラブルの例を解説します。

家財道具を無断使用される

トラブルとしてまず挙げられるのが、家財道具を無断使用されてしまうことです。
空き家であっても、家具や家電が置いていたり、物置として使用していたりする方もいらっしゃるでしょう。
不法侵入によって、大切な家財道具を勝手に使用される可能性があります。

盗難被害にあいやすい

盗難被害にあいやすいのも、不法侵入によるトラブルの1つです。
高価なものや貴重品などを置いている場合、盗まれてしまうリスクがあります。
盗難目的による不法侵入の場合、金目のものはすべて持っていかれてしまうかもしれません。

不法占拠や住みつき

トラブルとして、不法占拠や住みつきも挙げられます。
不法侵入のあと、空き家にそのまま住みついてしまうケースも多いです。
人の出入りがなく、所有者が来る心配がなければ、侵入者にとって快適な住処となってしまいます。
電気や水道などを契約している場合、より過ごしやすい環境となってしまうでしょう。

火災のリスク

空き家に不法侵入されてしまうと、火災のリスクも高まります。
タバコの不始末から火災が起こったり、放火されたりする可能性も高いです。
火災が起こると、近隣住民にも迷惑がかかり、ご近所トラブルに発展する恐れがあります。

犯罪の温床になりやすい

不法侵入された空き家は、詐欺などの拠点として使用される可能性もあります。
インターネットで不正に購入した、商品の受け取り場所になることも少なくありません。
適切に管理されていない空き家は、犯罪の温床になりやすいため、注意が必要です。

悪臭や害虫が発生しやすい

トラブルとして、悪臭や害虫が発生しやすいことも挙げられます。
不法侵入されると、生ごみなどが放置される可能性が高いです。
悪臭などが発生すると周囲に迷惑がかかるので、ご近所トラブルになることもあります。

治安の悪化を招く

これまで解説したトラブルは、治安の悪化を招く恐れがあります。
治安が悪化すれば、資産価値が低下することもあるでしょう。
不法侵入された空き家が近所にあることが理由で、ご近所さんに迷惑をかけてしまうリスクも生じます。

売却しにくくなる

不法侵入された空き家は、いざ売却しようと思ったときに、買主が見付からないかもしれません。
「不法侵入があった」「トラブルが絶えない」という噂が流れれば、いわくつきの物件になる可能性もあります。
空き家を放置することにメリットはほとんどなく、デメリットしかないといえます。

空き家への不法侵入を防ぐための対策

最後に、空き家への不法侵入を防ぐための対策を解説します。

定期的に見回りする

対策として、まず定期的に見回りすることが挙げられます。
先述したとおり、不法侵入されやすいのは人が出入りした気配のない空き家です。
そのため、定期的に見回りし、人の目があることを示してください。
看板などを使い、管理人の存在をアピールすることも、不法侵入を防ぐための対策です。

防犯カメラを設置する

防犯カメラを設置することも空き家への不法侵入を防ぐ対策です。
侵入者は見られることを嫌がります。
そのため、防犯カメラによって監視していることを示せば、不法侵入を未然に防げます。
また、明るい場所も嫌うので、センサー付きのライトの設置も効果的です。

郵便ポストを塞ぐ

郵便ポストを塞ぐことも、空き家の不法侵入を防ぐための対策です。
郵便ポストがチラシなどで溢れていると「人が出入りしていない」というイメージを与えてしまい、不法侵入されるリスクが高まります。
「チラシお断り」などと書いておけば、郵便ポストがチラシで溢れることもなくなるでしょう。

ライフラインを止める

ライフラインを止めることも、対策の1つです。
先述したとおり、電気や水道など、ライフラインが通っている空き家は、侵入者にとって快適な住空間となってしまいます。
そのため、不法侵入したあと、そのまま住みつかれてしまう可能性も高いです。
空き家にライフラインを残している場合は、解約しておくことをおすすめします。

売却する

不法侵入を防ぐための対策が難しい場合は、売却がおすすめです。
今後住む予定がなかったり、人に貸す予定がなかったりする場合は、空き家を所有するメリットは少ないといえます。
仲介で売却しにくい空き家でも、買取ならスムーズに手放すことが可能です。
不法侵入のリスクだけでなく、税金の負担や管理の手間からも解放されるので、ぜひ売却も視野に入れてみてください。

まとめ

放置された空き家は不法侵入されやすいため、さまざまなトラブルが懸念されます。
不法侵入を防ぐための対策や工夫をおこなえない場合は、売却して手放すのがおすすめです。
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