空き家は貸す？売る？売却方法と注意すべきポイントも合わせて解説！
親が亡くなって空き家になった実家を相続した場合など、使い道のない不動産を持て余してしまうケースが全国的に多発しています。
誰も住んでいない家は傷みやすくなるため、賃貸物件として貸すか売却するなどの対応が早急に必要です。
今回は、空き家を貸す場合と売る場合のメリット・デメリットや売却方法、売却時に注意すべきポイントを解説します。
空き家は貸す？売る？それぞれのメリット・デメリットを解説！
空き家を賃貸物件として貸すメリットは、所有権を維持したまま賃料を得られることです。
しかし、利便性の低い立地では借主が見つかりにくい、固定資産税や不動産会社に支払う仲介手数料・管理委託費用などが必要になるなど、デメリットも多くあります。
一方、空き家を売る場合のメリットは、固定資産税や維持管理費などのコストを長期間負担することなく、すぐに売却益を得られることです。
また、空き家を売る場合のデメリットの1つは所得税が発生することですが、多くのケースで「空き家の譲渡所得の3,000万円特別控除」が適用され、所得税が高額になることはあまりありません。
空き家を売る方法は3種類！
空き家を売るためには、「古家付きの土地として売る」「空き家を解体して更地にして売る」「空き家をリフォームして売る」という3つの方法があります。
古家付きの土地として売る
売却する空き家が土地付きの一戸建てであれば、空き家を解体せずに古家付きの土地として売れます。
解体費用や手間はかかりませんが、更地の土地に比べて売却価格は安くなる傾向があります。
空き家を解体して更地にして売る
空き家を解体して更地の土地として売却することで、古家付きの土地よりも高い価格で売却できます。
しかし解体のために費用と手間がかかるため、解体費用はいくらかかるのか、解体によって売却価格はどれほど上がるのかを考慮する必要があります。
空き家をリフォームして売る
大きな損傷などがなく状態の良い空き家であれば、リフォームできれいにすることによって、土地として売却するよりも高値で売却できます。
ただし、リフォーム工事のために費用と手間がかかることは避けられません。
空き家を売却するときに注意すべきポイント
空き家を売却する前に、自分で空き家の状態を確認しておきましょう。
とくに古い家では、隣家との境界があいまいでトラブルになるケースや、道路に面した部分が少なく、現在の建築基準法にのっとった家を建てられない土地であるケースもあります。
また、所有権移転登記をしておらず親の名義のままである場合や、親族との共同名義になっている場合は、自分の一存では空き家を売却できないため、空き家の権利関係も確認しましょう。
こうした確認を事前にしておくことで、売却計画が立てやすくなります。
まとめ
使い道のない空き家を賃貸物件として貸すことはデメリットが多いため、特別な事情がない限り売却することをおすすめします。
また、売却をスムーズに進めるためには、売却前に空き家の状態や権利関係を確認しておくことが重要です。
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